伏木曳山祭りの概要

伏木けんか山祭りとは

 伏木はその恵まれた立地から、天平の時代には越中の国府が置かれ、近世以降は港町として繁栄してきました。伏木曳山祭りは、海岸鎮護・海上安全の神である当伏木神社の春季祭礼として毎年5月15日に行われます。
 
 曳山祭りでは、昼には威勢のいい掛け声とともに練り歩く花山車や、神輿の巡行に供奉する子供たちの母衣武者行列が見られ、夜には提灯山車が目もくらむような激しいぶつかり合いを繰り広げます。
 
 伏木曳山祭り、別名けんか山」は、華やかさと勇ましさが融合した港町の心意気で満ち溢れており、伝統と心を今に伝える大切なお祭りです。
  
  
  

けんか山祭りの流れ

7時   曳山車飾り付けが行われ、美しい花山車が出来上がります。
8時   例祭式・神幸祭(神幸行列)
 奉賛会役員・各町総代・曳山車(ひきやま)各町総代・氏子青年会代表などが参列し、厳粛に斎行されます。引き続き神幸祭が行われ、神輿にご神体が遷され、氏子10町1200世帯の巡幸を行います。
 
 共揃えとして、花傘や母衣武者行列、太鼓などと共に神職が供奉します。
 
氏子全町内を巡り、神社にご還幸になるのは午後4時頃となります。
 
10時   花山車を山宿に移動し、祭神と前人形を乗せます。(山宿とは、祭神・前人形が安置されている家のことです。)山宿の飾り付けを済ませ、準備が終わると、曳山車御神楽が奏され、本囃子も勇ましく町内曳きを行います。
 
11時   一番山車から順に伏木神社前にてお祓いを受けます。その際に神社で御幣を頂き、山車の心柱に結びます。これにより神の依代となった曳山車は神座となります。
 
お祓いが終わると本町遊園地広場に集まり、曳行を待ちます。
 
11時
30分
  一番山車から順にいよいよ曳き初めが行われ、決められたコースに従って、町々を勇ましい掛け声と共にゆっくりと曳き回ります。昼の花山車の曳行は5時ごろまで続けられます。
 
14時   花山車は祭神が下ろされ、代わりに約360灯程の提灯が取り付けられ、提灯山車に様変わりします。
 
18時
30分
  提灯山車の曳き出しが行われます。しばらくして二組にわかれ、それぞれ別の場所でけんか(かっちゃ)が行われます。何度もぶつかり合う山車。その身震いするような迫力は、大勢の人々を興奮の渦に巻き込み、伏木の町は夜遅くまで熱狂に包まれます。
 
24時   曳山車が神社へ参拝し、御幣を神社へ返納します。
 

▼「伏木曳山祭り」についてはこちらもご覧下さい▼
[伏木曳山祭りの見所] [伏木曳山祭りの歴史と想い]

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